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 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の開幕を6月に控え、だるまの産地として知られる高崎市の「大門屋物産」(中田純一(すみかず)社長)では、日本代表のユニホームをデザインしただるま作りがピークを迎えている。

 工房には青に塗り上げられた数百個のだるまが並び、職人らが注文に応じて選手の背番号や名前、応援メッセージを書き込んでいる=写真。だるまは高さ17センチで、価格は開催年にちなんで2010円。人気が高いのは、中村俊輔(横浜M)や長谷部誠(ウォルフスブルク)という。

 24日に行われた壮行試合では、韓国代表に0−2で敗れた日本代表だが、中田社長は「転んでも起き上がるだるまのように、選手にはあきらめない気持ちを大切に熱い試合を見せてほしい」と話している。

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by yg5ukcx0zm | 2010-05-28 11:45
 米アップル社のタブレット型コンピューター「iPad(アイパッド)」の日本発売が今月末に迫った。10日には予約の受け付けが始まる。アメリカでは先月の発売初日に30万台以上を販売。電子書籍の販売サイトも開設され、25万冊の電子書籍が購入されたという。出版流通を大きく変える可能性がある電子書籍に、国内の出版関係者は戦々恐々だ。2010年は、くしくも国民読書年。“黒船”襲来の前に、そもそも電子書籍は本当に便利か考えてみたい。(油原聡子)

■「便利そうだけど…」

 「紙」ではなく、「画面」で読む本に、ユーザーはどんなことを期待しているのか。東京・秋葉原で聞いてみた。

 「資格の勉強の本なら、電子書籍で読みたい」。こう話すのは、千葉市稲毛区の男性会社員(22)だ。「電車の中だと本に線を引けないけれど、電子書籍なら大事なところをマークできて便利そう」と話す。ただ、「小説は紙で読みたい。画面の文字を追うのは、頭に入ってこないような気がする」

 IT企業に勤める名古屋市の男性(35)は「本だとページをめくったり、時間がたつうちに紙が古くなるけれど、電子書籍だとそういうことがなくて便利では。iPadでなら読んでみたい」と期待する。

 「画面で読む本」にとまどう人たちも。東京都北区の男性会社員(29)は「本はやっぱり紙が良い」。埼玉県三郷市の女子高校生(15)は「携帯電話やパソコンだと本は読みづらいと思う」と話し、電子書籍には興味がないという。

■急成長する市場

 そもそも、「電子書籍」とは何か。調査会社インプレスR&Dの電子書籍ビジネス調査報告書2009では、「書籍に似た体裁のデジタルコンテンツ」と定義している。ジャンルは、文芸・実用書などのいわゆる「電子書籍」のほか、「電子コミック」「電子辞書」「電子写真集」などがある。

 電子書籍を読むための端末もさまざまだ。米・インターネット小売り大手のアマゾン・ドット・コムの「キンドル」のような電子書籍専用端末や、iPadなどのパソコン、携帯電話でも読むことができる。

 日本で電子書籍が注目される背景には、急成長する市場がある。インプレスR&Dによると、平成14年度の電子書籍の市場規模は、わずか10億円だったのが、20年度には約464億円にまで急成長した。ただし、市場を牽引(けんいん)しているのは今のところ、携帯電話だ。20年度の市場規模の内訳は、パソコン向けが約62億円に対し携帯電話向けが約402億円と、全体の8割を占める。

■買いづらい本でも

 日本の電子書籍市場を牽引する携帯電話で、売れているのが電子コミックだ。

 売れ筋は何か。インターネット書店へ取り次ぎを行うデジブックジャパンの林陸奥広社長(54)は「書店で買えず、ブックオフにも売れず、家にも置きたくない本です」と明かす。携帯コミックで売れているのは大半が、少年同士の恋愛を描いたボーイズラブや、成年コミックなどだという。

 確かに、書店で買うのがためらわれ、郵送で家に届くのも…という本は、電子書籍なら、内証で購入できるからちょうど良いかもしれない。

 しかし、アメリカには厳しいコミックコードが存在するため、成年コミックはiPadでは配信規制がかかり、購入できない可能性が高いという。今後は、コミックに変わり、ビジネス書や実用書などが伸びてくると予測されている。

■24時間手軽に購入

 電子書籍では、具体的にどんなことができるのか。

 アマゾンが2007年に発売した「キンドル」。日本語対応版はまだないが、米では発売直後、数カ月間生産が追いつかない状態が続いたという。国内では、平成16年に大手メーカーが電子書籍リーダーに参入したが、思うように売れず撤退した経緯がある。

 キンドルがヒットした理由を、電子書籍に詳しいマルチメディア・プロデューサーの高木利弘さんは、「24時間365日好きな本が買える利便性と、本より安い価格設定です」と説明する。

 これまでの電子書籍リーダーは、パソコンなどを介して書籍情報を転送していたが、キンドルは通信機能を搭載。クリックひとつで、ぶ厚い本でも60秒以内にダウンロードできるという。「購入の確認メッセージがなく、すぐに買えます。電子書籍の勉強会でキンドルを回すと、元に戻ってくるころには、何冊か買われてしまっていることもあるほどです」と高木さん。

 紙の本より安い価格設定も普及を後押しした。アメリカのハードカバーは1冊平均26ドルだが、キンドルでは、ベストセラーの新刊書が約10ドルからと圧倒的に安い。

■保存は1500冊

 日本では、通勤電車で本を読む人も多いが、持ち運びにはどうか。

 キンドルの重さは約290グラム。ハードカバーと同じくらいの重さだ。6インチのディスプレーで、画面表示には、イーインク社の電子ペーパー技術を使用。自然光の反射で文字が見える仕組みのため、目にやさしく、ほとんど紙と同じ感覚で読めるという。ただ、モノクロ表示のみで、ページをめくり、画面表示が切り替わる際に一瞬、暗転するという弱点もある。

 ダウンロードした書籍を蓄積できるのも強みだ。キンドルは1500冊以上保存できるというから、本棚を持ち歩くようなもの。狭い日本の住宅事情を考えると、蔵書の整理に困る「本好き」には良いかもしれない。

 文字を拡大できるほか、内蔵された辞書を使って、分からない言葉を調べることも可能だ。フルに充電すれば、最大で1週間持つという。高木さんは、「充電が切れるのを心配する人もいるが、日本人は携帯電話で慣れている。重さだって、技術の進歩からすると、数年後にもっと軽くなるのは明らかです」と主張する。

■日本で普及するか

 一方、日本ではアメリカほど普及しないとする見方もある。東京電機大学出版局の植村八潮局長は、「本というパッケージは日本人にとってすごく便利なんです」と訴える。

 「たとえば文庫本は軽くて小さい上に、500円程度と安価。落としても壊れないし、通勤電車で読むのにちょうど良いパッケージなんです」

 こう指摘する植村局長はキンドルを購入したが、持ち歩きはしないという。「やっぱり満員電車でキンドルを読むのは重いし、もし落としたらと考えると怖いですね」

 また、日米の読書文化の差も理由の一つだ。アメリカでは、紙の本より安い値段設定となっているが、日本はハードカバーならおおむね2千円以下、文庫本なら500円程度と、もともとが手軽に買える値段設定だ。

 植村局長は「アメリカでは、本は読み終わった後に捨ててしまう人も多く、消費されるものだが、日本は違う。装丁が凝ったものもあるし、日本人は本への愛着が深い」と話す。

■書店がなくなる?

 「電子書籍の普及で、書店で売るものがなくなるのではないか」

 出版関係者が懸念するのが、書店への影響だ。日本の書店数は減少傾向にあり、年間約1000店が廃業しているという。21年の書店数は前年より約600店少ない約1万5700店で、減少に歯止めがかからない。

 出版専門紙を発行する新文化通信社の丸島基和社長(46)は「便利とは何かということ。重さや画面の明るさではなく、多種多様なコンテンツを生み出せる環境があったからこそ出版文化が生まれた」と話す。「アマゾンで本をチェックして、実際に本屋さんに足を運ぶ人も多い。本屋さんがなくなるというのは本当にいいのでしょうか」と懸念を示す。

 一方、電子書籍の普及で、書店の少ない地方都市まで読書環境が整うと期待する声も根強い。ある出版関係者は、「地方の書店だと、やはり品ぞろえも悪い。今はベストセラーの新刊も、都会に集中して配本される。電子書籍なら、みんなが平等にどこでも本が買えて、読める」と期待を寄せる。

 iPadの予約は、10日から始まる。電子書籍は日本で、どこまで普及するだろうか。

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by yg5ukcx0zm | 2010-05-12 13:26